猫が日本へやって来たのはいつ?
猫が日本へやってきたのはいつ?
猫の祖先は?
イエネコの祖先は、リビアヤマネコであると言われています。
リビヤマネコは別名アフリカンキャットやデザートキャットとも呼ばれていて、イエネコよりも足が長いのが特徴です。
このリビアヤマネコが家畜化されて、現在のイエネコになったとされています。
猫はどこからやってきた?
リビアヤマネコが家畜化され始めたのは、古代エジプトにおいてだと言われています。
農業が発展するに伴って、穀物を狙うねずみを獲るために徐々に人間の生活圏に入り込んで、住み着いたものと思われます。
穀物を食べることなく、ねずみだけを獲ってくれる猫は大変重宝されました。
猫が亡くなった際にはミイラにして手厚く葬り、人にするのと同じように眉を剃って喪に服しました。また、猫は神の使いとしても崇められていました。
エジプトの王によって、猫を国外へ持ち出すことは禁じられていましたが、農業が盛んな地域には密かに持ち出されていました。
その後、古代エジプトが滅亡してローマ軍が支配するようになると、猫は兵士たちの食糧をねずみから守るために航海にも連れて行かれるようになり、こうして猫は全世界に広がっていったものとされています。
猫が日本へ来たのはいつ?
少し前まで、日本へは奈良時代から平安時代の初期頃に中国から渡ってきたとされていました。
ところが、2007年に兵庫県姫路市の見野古墳から猫の足跡のついた須恵器(土器の一種)が見つかりました。この発見によって、猫は古墳時代後期か飛鳥時代には日本に存在していたという証拠となりました。
そして、その翌年の2008年には長崎県壱岐島のカラカミ遺跡から猫の骨が見つかりました。この遺跡は弥生時代ものであることが判明しているので、弥生時代にはすでに日本に猫は存在していたことになります。
猫が中国に渡ったのが今から約2000年前と言われているので、日本へ猫が渡って来たのは中国に渡ったのとほとんど同時期かそれよりも少し早かったのかもしれません。
今後の猫に関する新たな発見が楽しみです。