ツシマヤマネコ ~福馬とナミ~
ツシマヤマネコ ~福馬とナミ~
Contents
ツシマヤマネコの福馬とナミ
長崎県対馬市上県町にある環境省対馬野生生物保護センターでは、ヤマネコセンターで飼育している国の天然記念物であるツシマヤマネコのオス福馬(ふくま)が4月3日に15歳、メスであるナミが同月13日に4歳の誕生日を迎えることを受けて、2頭のヤマネコたちへのお祝い、応援メッセージを募集しています。
福馬
福馬(ふくま)は、2004年に福岡市動物園で生まれて、その後現在のセンターで飼育されています。
福岡で生まれて、対馬で育ったことから「福馬」と名付けられました。人間でいうと80歳近くに相当します。
福馬は現在は体調不良で公開が中止されています。
ナミ
ナミは、2016年から現在のセンターで飼育されています。
生まれつき心臓が弱いため、非公開とされています。今年で奇跡的に4歳になるようです。
ツシマヤマネコとは?
ツシマヤマネコ(対馬山猫)は、対馬だけに生息するヤマネコです。
日本国内に生息するヤマネコは、西表島のイリオモテヤマネコとこのツシマヤマネコの二種類のみとされています。
ツシマヤマネコの特徴
ツシマヤマネコはイエネコより一回り大きく、胴長であり短足です。尾は太く、長くなっています。
額には縦縞があり、耳の先は丸くなっています。そして、一番の特徴は耳の後ろにある白い斑点です。
ツシマヤマネコの歴史
ツシマヤマネコは、約10万年前に当時陸続きであった大陸から渡ってきたと考えられていて、ベンガルヤマネコの亜種とされています。
1971年に国の天然記念物に指定されました。
1994年に当時の環境庁によって「希少野生動植物種」に指定され、1998年には「哺乳類レッドリスト」に指定されました。それ以来、一貫して絶滅の恐れが最も高い「絶滅危惧IA類(CR)」とされています。
哺乳類レッドリストに指定されても、個体数は年々減少しているとみられています。
ツシマヤマネコが見られる動物園
日本動物園水族館協会(JAZA)によると、国内では下記の施設で展示されているようです。